皆さんこんにちは。
福岡県福岡市を拠点に、給排水・空調・水回りリフォーム・浄水設備・漏水調査など、家庭や施設の暮らしを支えるインフラ工事を幅広く手掛けています株式会社アースラインです。
「マンションの上の階から水漏れが起きたとき、誰に連絡すればいいのか」「修理費用は誰が払うのか」など、突然のトラブルにどう対処すべきか不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
実は、初動対応や交渉の進め方を間違えると、十分な補償が受けられなかったり、後から見えない場所でカビが繁殖したりするリスクがあります。
そこでこの記事では、被害を最小限に抑えるための正しい応急処置の手順から、気になる賠償責任の所在や相場、見落としがちな二次被害への対策までをプロの視点で分かりやすく解説します。
水漏れにお困りの方はもちろん、万が一の事態に備えておきたいマンションにお住まいの方も、ぜひ参考にしてみてください。
■被害を最小限にする対応

マンションで上階からの水漏れに気づいたら、まずは深呼吸をして冷静になりましょう。パニックのまま行動すると、必要な証拠を残せなかったり、思わぬご近所トラブルに発展したりする可能性があります。被害の拡大を防ぎ、後の補償をスムーズにするための正しい手順を解説します。
・連絡先は管理会社?警察?
水漏れが発生した際、真っ先に連絡すべき相手は「管理会社」または「大家さん(賃貸の場合)」です。上階の住人に直接言いに行くと、感情的になり口論などのトラブルに発展するリスクがあります。まずは管理会社へ状況を報告し、間に入ってもらうのが最も安全で確実な対処法です。なお、事件性がない限り警察は民事不介入となるため、緊急時の連絡先としては不適切です。夜間で管理会社と連絡が取れない場合は、契約内容を確認し、24時間対応の緊急サポートセンターなどへ相談しましょう。
・被害状況の証拠写真の撮り方
片付けを始める前に、必ず被害状況を写真や動画で記録してください。これは後で損害賠償や保険金を請求する際、被害を証明する極めて重要な証拠となります。水が垂れている天井や濡れた壁紙だけでなく、被害を受けた家具や家電、床の水たまりなど、あらゆる箇所を撮影しましょう。「部屋全体の引きの画」と「被害箇所のアップ(家電の型番なども含む)」の両方を撮っておくのがポイントです。
・濡れた家財を守る応急処置
証拠の保全と連絡が済んだら、被害の拡大を防ぐための応急処置を行います。水が落ちてくる場所にはバケツや洗面器を置き、周りにタオルを敷いて床下への浸水を防ぎましょう。濡れると困るテレビなどの家電製品や大切な家具は、水がかからない安全な場所へ移動させます。動かせない大きな家具は、ビニールシートやゴミ袋を被せてカバーすることで、故障や汚損のリスクを減らせます。
■気になる賠償責任と費用の相場

水漏れが落ち着くと次に心配になるのが、内装の修理費用や汚損された家財の弁償などの金銭的な問題です。誰が支払うのかは原因箇所によって大きく異なるため、交渉をスムーズに進めるために基本的なルールを知っておくことが大切です。
・責任は上階住人?管理組合?
責任の所在は、水漏れの原因が「専有部分(個人のスペース)」か「共用部分(みんなのスペース)」かで決まります。例えば、上階の住人が洗濯機のホースを外れさせた場合や、室内の配管不具合なら上階の住人(所有者)に賠償責任があります。一方、壁の中を通るメインの排水管など、共用部分の老朽化が原因であれば、管理組合が責任を負うのが一般的です。原因調査の結果が出るまでは断定できないため、冷静な判断が必要です。
・損害賠償や慰謝料の相場
損害賠償は、原則として「原状回復(元の状態に戻すこと)」にかかる実費が対象です。汚れた壁紙(クロス)の張り替え費用や、故障した家電の現在の価値などがこれに当たります。一方で、精神的苦痛に対する「慰謝料」が認められるケースは非常に稀です。よほどの悪質性がない限り、精神的な迷惑料を請求するのは難しいのが現実です。相場というよりも、実際に発生した損害額を積み上げて請求額が決まると理解しておきましょう。
・火災保険が使えるケース
修理費用が高額になっても、保険でカバーできる可能性があります。加害者の場合は「個人賠償責任保険」、被害者の場合はご自身が加入している「火災保険」の水濡れ補償などが適用されることがあります。特約の内容によっては、原因調査費用や見舞金が出る場合もあるため、まずは保険会社に連絡し、契約内容と適用範囲を確認してみましょう。保険金の請求には被害箇所の写真や修理の見積もりが必要になります。
■放置厳禁!カビと二次被害

水漏れが止まっても、本当の解決ではありません。目に見えない場所で湿気が残り、建物や健康に深刻な被害をもたらすことがあります。「乾けば大丈夫」と安易に考えず、プロによるしっかりとした点検と対策を行うことが、長く安心して住み続けるためには不可欠です。
・天井裏のカビ発生リスク
濡れた天井のクロス(壁紙)やその裏にある石膏ボードは、水分をたっぷり吸い込んでいます。表面上は乾いたように見えても、裏側では湿気が閉じ込められ、わずか数日でカビが大繁殖してしまうケースが少なくありません。カビは嫌な臭いの原因になるだけでなく、アレルギーや喘息を引き起こすなど、住んでいる人の健康を害する恐れもあります。特に小さなお子様や高齢の方がいるご家庭では、早急な除去と消毒が必要です。
・復旧工事にかかる期間
被害の程度にもよりますが、完全に元通りにするまでには意外と時間がかかります。まずは濡れた部分を解体し、内部のコンクリートや木材をしっかり乾燥させる期間が必要です。これに1週間から2週間ほどかかることもあります。その後の内装工事自体は数日で終わることが多いですが、乾燥が不十分なまま壁を塞いでしまうと再びカビの原因になるため、焦らずじっくりと時間をかけて直すことが重要です。
・リフォーム会社による点検
被害範囲を正確に把握するには、水回りリフォームの専門家による調査が欠かせません。プロの業者は含水率計などの専用機器を使い、見た目では分からない壁の内側の水分量までチェックします。また、水が電気配線にかかっていないかなど、漏電のリスクもあわせて確認できます。管理会社任せにせず、しっかりとした技術力のある業者に見てもらうことで、その後の安心感が大きく変わります。
■解決のためのポイント

マンション生活では、上下階の住人とは長い付き合いになります。被害者になった時、相手の対応に不満を感じることもあるかもしれませんが、感情的に責め立ててしまうと、その後の近所付き合いに亀裂が入ってしまいます。
相手も故意に水を漏らしたわけではないケースが大半です。直接の交渉は言った言わないのトラブルになりやすいため、管理会社や保険会社の担当者など、第三者を間に入れて事務的に進めるのが賢い方法です。
また、もし自分が加害者になってしまった場合は、すぐに菓子折りを持って誠心誠意謝罪に行き、補償についても誠実に対応する姿勢を見せることが、円満解決への第一歩です。水回りのトラブルは誰にでも起こり得る「お互い様」の事故です。一時の感情で関係を悪化させないよう、冷静で大人な対応を心がけましょう。
■まとめ

マンションの上階からの水漏れは、突然の出来事でパニックになりがちですが、まずは落ち着いて管理会社へ連絡し、被害状況を写真に残すことが最優先です。焦って当事者同士で解決しようとすると、後々のトラブルに繋がるため避けましょう。
また、水漏れが止まった後も油断は禁物です。「乾いたから大丈夫」と放置すると、見えない天井裏でカビが発生し、健康被害や建物の寿命を縮める原因になります。被害を最小限に食い止め、安心して住み続けるためにも、ぜひ一度、水回りリフォームの専門家による点検を受けてください。
■水回りのお悩みはアースラインへご相談ください!

突然の水漏れ被害は、精神的にも大きな負担となります。「本当に乾いているの?」「カビや臭いは大丈夫?」といった不安は、管理会社の対応だけでは拭いきれないことも少なくありません。
株式会社アースラインは、福岡市を中心に水漏れ被害の調査から内装の復旧リフォームまで一貫して対応いたします。表面的な修理だけでなく、壁裏の水分チェックやカビ対策など、プロの視点で徹底的な調査を実施。保険請求に必要な詳細な見積作成もサポートするため、初めての方でも安心してご相談いただけます。
見えない被害を放置して、後悔しないために。お一人で悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。元の快適な暮らしを一日も早く取り戻せるよう、私たちが全力でサポートいたします。
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